XP,CT,MRI等

第0 目次

第1 XP(X線撮影)
第2 CT(コンピューター断層撮影)
第3 MRI(核磁気共鳴画像撮影)
第4 XP,CT及びMRIの診療報酬点数
第5 MRI画像の鑑定及び3テスラMRI
第6 交通事故後,できる限り早くMRIを撮影することが望ましいこと

*0 以下のページも参照して下さい。
① 初診時の留意点,公的医療保険,診療録及びレセプト
② 後遺障害としてのむち打ち,腰椎捻挫,神経麻痺等
③ 後遺障害としての関節の可動域制限
*1 久喜メディカルクリニックHP「CTとMRIの違い」が載っています。
*2 メディカルリサーチ株式会社「画像鑑定」は,CR(コンピューターX線撮影)(いわゆるレントゲン撮影),CT(コンピューター断層撮影),MRI(磁気共鳴画像撮影)及びPET(陽電子放射断層撮影)について,撮影画像付きで説明しています。
*3 ナースフルHP「脳神経疾患」「画像検査」が載っています。
*4 厚生労働省HPの「保険診療における指導・監査」「保険診療の理解のために【医科】(平成30年度)」「保険診療の理解のために【医科】」(スライド資料)等が載っています。
*5 放射線科の医師が加入する学会として,公益社団法人日本医学放射線学会一般社団法人日本磁気共鳴医学会及び一般社団法人日本核医学会があります。
*6 診療放射線技師の職能団体として公益社団法人日本放射線技師会があり,診療放射線技師が加入する学会として公益社団法人日本放射線技術学会があります。
*7 画像診断まとめHP頭部画像診断ツール腹部画像診断ツール腰椎画像診断ツール肩関節画像診断ツール膝関節画像診断ツール足関節画像診断ツール頚部画像診断ツール等が載っています。MRI及びCTの連続スライス画像が載っています。
*8 日本医療機器産業連合会(医機連・JFMDA)の加盟団体として,日本画像医療システム工業会(JIRA)があります。

第1 XP(X線撮影)

1(1) XPはX-ray Photographの略称であり,レントゲン撮影,X線撮影のことです。
(2) 1895年11月8日,ドイツのレントゲン博士がレントゲンを発見しました(首相官邸HP「放射線研究の幕開け~レントゲンによるX線の発見~」参照)。

2 体外から照射されたX線は,体内を通過する際,骨や臓器などによって吸収されるX線の領が異なることから,このX線の吸収の差を利用して画像を作ります。
   吸収が大きいほど白く映るため,肺,腹,骨の順に白く写ります。

3(1) X線撮影におけるCRは,Computed Radiographyのことであり,従来のフィルムの代わりにIP(Imaging Plate)を用いて撮影を行います。
   CRの場合,X線発生装置は従来のままですが,IPに照射して記憶された情報をレーザーが読み取り,コンピューターでデジタル画像として出力するものであって,X線用デジタルカメラといいうるものです(国保関ヶ原診療所HP「診療科のご案内・放射線科」参照)。
(2) FRD(フラット・パネル・ディテクタ)は,基本的にはCRと同様でコンピュータを使ってX線写真を作成するシステムですが,直接,FPに照射されたX線信号を処理することが出来るため,CRに比べて画像処理時間を短く出来るメリットがあります(国立病院機構 福岡東医療センターHP「一般撮影室(X線撮影装置)」参照)。

4 X線撮影の機器は1台200万円から500万円ぐらいであるのに対し,CTスキャンの機器は1台数千万円から数億円みたいです(田舎バックブログ「医学でのXP(X線)とはレントゲン撮影のこと?メリット,デメリットは?」参照)。

5 昭和58年発売の「FCR」(医療用X線画像を世界で初めてデジタル化して表示する富士フィルムのX線画像診断装置)以前の単純X線検査は,人体を透過したX線情報をフィルムに感光させ,アナログのレントゲン写真を描出するというものだけでした(富士フィルムHP「X線画像診断に”デジタル革命”を-「FCR」」参照)。

6 胸部X線はChest X-ray(CXR)と呼ばれ,腹部X線はAbdominal X-ray(AXR)と呼ばれます。

7(1) 造影X線撮影は,X線を通さない造影剤(バリウムなど)を経口・経静脈的に投与した後に撮影することで,普通は描出されない消化管や血管の様子をも描出する撮影方法です。
   造影剤を使わないX線撮影は,造影X線撮影に対して単純X線撮影といわれます。
(2)ア 撮影する部位により様々な造影検査があり,空気関節造影(空気又は窒素を注入),陽性関節造影(水溶性ヨード造影剤を注入),二重造影(水溶性ヨード造影剤及び空気を注入)の3つに大別されています。
   目的の関節腔内に造影剤を注入した後,X線撮影が行われ,変形性膝関節症,膝の半月板損傷,肩の腱板断裂,上腕靱帯損傷などの診断が行われます。
   また,関節造影後にX線CT撮影を行うことがあります(関節が痛いHP「造影検査」参照)。
イ 胃バリウム検査は造影X線検査の一種です(そねクリニック丸の内HP「胃内視鏡 vs 胃バリウム vs 胃ABC検診」参照)。
(3) アンギオ・グラフィー(血管造影法)とは,レントゲンに写らない血管について,「造影剤」といわれるX線不透過の薬剤を注入して形状をレントゲンに写し,血管の狭窄(きょうさく),詰り,膨らみ,破れ等を見て診断を行う技術をいいます(東郷メディカルキット株式会社HP「アンギオとは?」参照)。

8 X線は通常,医師又は歯科医師の指示に基づき,診療放射線技師が撮影します(診療放射線技師法2条2項及び24条)。

9 柔道整復師が骨折・脱臼等の術前・術後の診断のために業としてエツクス線の照射を行うことも禁止されています(診療放射線技師法24条のほか,最高裁昭和58年7月14日判決)。

10 静岡の弁護士による交通事故被害相談サイト「後遺障害認定に際してはMRIの撮影が必須です!」には以下の記載があります。
   XPだけでは後遺障害認定にあたり何の役にもたちませんし、XPから得られる情報は少なく、急性期の骨折位しかわかりません。 
   骨挫傷の有無などはXPではわかりませんし、XPには軟部組織の病変などはうつりませんし、又、靭帯や椎間板の病変などもうつりません。 
   つまり、XPを静岡自賠責損害事務所に提出しても、「提出の画像上、本件事故による骨折等の器質的損傷は認められず」と定型的文言を使われ、後遺障害が認められない理由とされるのが関の山です。

第2 CT(コンピューター断層撮影)

1 MRIとの違いを考慮した説明
(1) CTはComputed Tomographyの略称であり,コンピューター断層撮影のことです。
(2) CTは,X線を使って画像を得ますから,放射線による被爆があります。
(3) CTはX線を使いますから,骨や空気による画像への悪影響があります。
   骨は白く,空気は黒く見えます。
(4)ア CTは,X線吸収差の大きい骨や肺の描出に優れています。
イ 脳,肝臓,膵臓,腎臓,副腎といった臓器は,レントゲンには写りませんが,CTではこれらの臓器も断層帯として捉えることができます。
   また,胸壁,肺の血管,気管,膀胱,子宮,直腸などの病変や位置関係も立体的に捉えることができるため,がんの画像診断で大変活躍します(放射線治療専門医が教える「がん治療ブログ」「がん診断に使用する画像診断機器・CTとMRIの違いとは?」参照)。 
ウ CT検査で最も威力を発揮する病気は,脳出血やくも膜下出血など,出血を伴うものです。
   新しい出血はCT画像では白く見え,出血の起きた直後から一目瞭然で分かるみたいです(みどり病院HP「脳梗塞ってどう写るの?~CTとMRIで比較してみました~」参照)。
(5) CTは原則として横断面を撮影しますから,身体を横に輪切りにした画像だけを撮影します。
(6) CTの場合,撮影時間は10分から15分です。
(7) 放射線治療専門医が教える「がん治療ブログ」「がん診断に使用する画像診断機器・CTとMRIの違いとは?」が載っています。

2 単純CT検査及び造影CT検査
   CT検査には以下の2種類があります(国立国際医療研究センター病院HP「CT検査のご案内」参照)。
① 単純CT検査
・   造影剤を使用しないで検査する方法です。
・ 腹部CT検査を受ける場合,食後3時間以上あけてから検査するのが望ましいです。
② 造影CT検査
・   造影剤を静脈から注射して検査する方法です。
・ 部位に関係なく食後3時間以上あけてから検査を受ける必要があります。
・ CT検査で使用する造影剤は一般的に「ヨード造影剤」です。

3 近時のCTの説明
(1) CTが発明された当初,検出器は1列でした(「シングルスライスCT」(SDCT)です。)が,平成23年4月1日までに320列のCTまで開発されました(2列以上のCTは「マルチスライスCT」(MDCT)です。)(CT適塾HP「SDCTとMDCT」参照)。
(2) 鎌ヶ谷(かまがや)総合病院HP「新たなCTが導入されました」に,64列CTと比較した,320列CTが紹介されています。
   撮影時間が減ったり,息止めが不要になったり,造影剤が必要な検査においても造影剤使用量が従来の約2分の1で済んだり,被ばく量が従来の約4分の1に低減したりしているそうです。
(3) 柏厚生総合病院HP「最新機器のご紹介」には,最新鋭のCT及びMRIの説明が載っています。

4 その他の説明
(1) CTの場合,骨は白く(高信号),水は黒く,脳はその中間の色々な濃さの灰色に見えます。
(2) 東京労災病院HP「最新型の超高速X線CTスキャナーMDCT」には,当該CTを使った場合,「タテ、ナナメ、ヨコといった任意の断面の画像や高分解能3D画像(3次元画像)も短時間で得ることが可能となりました。」と書いてあります。
(3) CTは通常,医師又は歯科医師の指示に基づき,診療放射線技師が撮影します(診療放射線技師法2条2項及び24条)。
(4) 脳出血の場合,経時的なヘモグロビンの性状変化に応じて,MRI所見はダイナミックに変化します。
   出血直後の超急性期(1日以内)には,血腫は控訴を含んだオキシヘモグロビンが主体であるため,MRI上での変化は少なく,この時期の血腫の診断には,CTの方がより簡便です(MRIの見方(単純MRI編)参照)。
(5) 交通事故被害者を2度泣かせないHP「後遺障害認定上必要な画像検査と,CTなどの検査被爆」には,「CT検査にはメリットがなく、デメリットしかない。そのように書いたからといって、CT検査を全面的に否定しているわけでない。役立つ場合もある。が、後遺障害認定上は百害あって一利なしと考えた方がいいだろう。CTではなく、MRIをやってもらうべきである。」と書いてあります。

第3 MRI(核磁気共鳴画像撮影)

1 CTとの違いを考慮した説明
(1) MRIはMagnetic Resonance Imagingの略称であり,核磁気共鳴画像撮影のことです。
(2) MRIは,強い磁場と電波を使って画像を得ますから,放射線による被曝がありません。
(3)ア MRIは,X線を使うCTと異なり骨や空気による画像への悪影響が全くありません。
   骨や空気はMRIに反応しませんから,区別されません。
イ 骨はMRIに反応しませんが,骨髄はMRIに反応します。
ウ 脂肪成分及び水成分の両方とも少ないところは黒くなります。
(4)ア MRIは,体内の水分子の結合状態をコンピュータ解析することで,臓器やがんを画像化しています。水分量の多い組織,具体的には脳や血管などの撮影を得意としています。
   がんの分野で言えば,脳腫瘍,卵巣がん,子宮体がん,前立腺がん,肝臓がん,すい臓がんなどの発見・診断時に威力を発揮する画像診断機器です(放射線治療専門医が教える「がん治療ブログ」「がん診断に使用する画像診断機器・CTとMRIの違いとは?」参照)。
イ 岩尾整形外科病院HP「MRI検査」には以下の記載があります。
   MRI装置(磁気共鳴画像診断装置とも言います)とは、磁気と電波を利用し体内の状態を画像化する装置です。 MRIは様々な疾患の診断に用いられます。整形外科領域では、軟部組織(脊髄神経・椎間板・靱帯・腱の損傷や断裂・腫瘍など)の撮影が中心です。皮質骨を撮影することはできませんが、海綿骨や骨髄の撮影も可能です。これらを画像化することで、病気やけがの部位や広がり・状態など診断に有用な情報を得ることができます。また、レントゲン検査で分からない骨折(不顕在骨折)や損傷もMRIで診断できる場合もあります。特に椎間板ヘルニアや靱帯損傷、半月板損傷などの診断には欠かせないものです。
(5) MRIは任意の断面を撮影できますから,診断を行うために適した断面を縦,横,斜めに撮影できます。
(6) MRIの場合,撮影時間は30分ぐらいです。

2 MRI画像の種類
(1)  T1強調画像(T1WI)
ア 体内の脂肪分を強調して撮影する方法ですから,主に脂肪(皮下脂肪,骨髄等)及び筋肉が白く見え,水(例えば,脳脊髄液)は黒く見えます。
   腫瘍はやや黒く見えます。
イ T1強調画像の場合,  CTとよく似た画像を呈し,大脳皮質と白質などの解剖学的な構造が捉えやすいという特徴があります。 
(2) T2強調画像(T2WI)
ア 体内の水分を強調して撮影する方法ですから,脂肪(皮下脂肪,骨髄等)だけでなく、水(例えば,脳脊髄液)も白く見えます。
   腫瘍はやや白く見えます。
イ T2強調画像の場合,水は白く高信号で描出され(脳室は白色),多くの病巣が高信号で描出されるため,病変の抽出に有用とされています。 
ウ T2強調画像の場合,脂肪の信号を抑制するため,STIR法といった脂肪抑制法が使われることがあります(日立製作所HP「-脂肪抑制-」参照)。
(3) その他の画像
① FLAIR(フレア)画像
・ 水の信号を抑制したT2強調画像です。
・ 主に病変を目立たせる撮り方です。
② T2*(ティーツースター)
・ 微小な出血成分を検出する撮り方であり,疑わしい所見のあった方に実施します。
・ 出血性病変が黒色に描出されます。
③ MRA(エムアールエー)
・ 脳血管や頚動脈を立体的に描出します。
④ 拡散強調画像(DWI)
・ 最近 3ヶ月以内に起こった病変が白く光る撮り方です。 
⑤ BPAS(ビーパス)
・ 見逃しやすい椎骨動脈脳底動脈の異常を検出します。
(4) 拡散強調画像の場合,発症して2週間以内の脳梗塞を描出することができるみたいです(みどり病院HP「脳梗塞ってどう写るの?~CTとMRIで比較してみました~」参照)。
(5) MRIのIはImaging=画像ですから,MRI画像といった場合,画像という意味が重複します。
   そのため,MRI画像とMR画像は同じ意味です。
(6) キャノンメディカルシステム株式会社HP「MRI Q&A」には以下の記載があります。
   MRAとはMRI装置を使用した血管撮像 (MR Angiography) のことです。 
   X線による血管造影検査と違い、 MRAはX線の被ばくなく、造影剤も使わずに検査することが可能です。(検査の種類によっては少量の造影剤を使用する場合もあります。)
   MRA検査は、数多くのMRI検査メニューの一種です。
(7) MRIの見方(単純MRI編)北原RDクリニックHP「脳ドック」等を参照しています。

3 診療放射線技師及び臨床検査技師
(1) MRIは通常,医師又は歯科医師の指示に基づき,診療放射線技師が撮影します(診療放射線技師法24条の2及び診療放射線技師法施行令17条1号)。
(2) 臨床検査技師もまた,医師又は歯科医師の指示に基づき,MRIを撮影できます(臨床検査技師等に関する法律2条・臨床検査技師等に関する法律施行規則1条12号)。

4 頭部MRI
(1) 沖縄協同病院HP「頭部MRIの見方」では,T1,T2,DWI,FLAIR,SWI,MRA,BPASが要領よく説明されています。
(2) リハアイデアHP「脳画像におけるCT・MRIの見方!!みるべきポイントさえ押さえれば、脳画像は簡単に見れる!!」が載っています。

5 オープン型MRI
(1) MRIには以下の2種類があります(医新会HP「オープン型MRI」参照)。
① トンネル型MRI
・ 超電導磁石による装置であり,テスラ数は3テスラまであります。
② オープン型MRI
・ 永久磁石による装置であり,広く開放した環境でうけんさが受けられますから,狭いところが苦手な人でもMRI検査を受けることができます。
・ テスラ数は通常,0.4以下です。
(2) アイシーインフォHP「MRI閉所恐怖症パニックが心配!対策や私が克服した方法を教えます!」が載っています。
   オープン型MRIの動画もあります。
(3) 「オープン型MRI 大阪」等で検索すれば,オープン型MRIを実施している病院を探すことができます。

6 その他の説明
(1) 水平断のMRI画像は,人が仰向けに横たわった状態で,足の裏側から体を見ているようなものですから,左右が反転します。
   つまり,画面上で右側に映るのが身体の左側ということになります。
(2) 新潟大学大学院医歯学総合研究科の西山秀昌HP「15分で分かる(?)MRI」に,MRIの理論的説明が載っています。
(3) 山梨厚生病院HP「MRI検査Q&A」に,「MRI装置で1回に撮影出来る範囲には限界があります。1部位撮影する時間は30分〜1時間程度となります。」と書いてあります。
(4) J-STAGE HPに「我が国における磁気共鳴画像装置(MRI)導入による採算性に関する一考察-病床規模別,都道府県別MRI一台あたり収支差の水系とその格差の要因分析-」が載っています。

第4 XP,CT及びMRIの診療報酬点数

1 総論 
(1) 画像診断を行う場合,撮影料,画像診断料及び電子画像管理加算という三つの診療報酬点数が付きます。
   電子画像管理加算というのは,撮影した画像を電子化して管理及び保存した場合に加算できる点数です。
(2) 厚労省HPの「平成28年度診療報酬改定について」平成28年度画像診断の点数表が,「平成30年度診療報酬改定について」平成30年度画像診断の点数表が載っています。
(3) 自賠責保険診療報酬明細書には「70画像診断」という項目があります。
(4) AIC八重洲クリニックHP「MRI検査料金・CT検査料金(保険適用)」,及び共立蒲原(かんばら)総合病院HP「診療報酬点数と検査料金のご案内」に検査料金が載っています。
(5) 診療報酬点数に関する記載は参考程度にして下さい。

2 XPの診療報酬
(1) 平成28年度診療報酬の場合

ア 撮影料は,単純撮影のデジタル撮影の場合,68点です。
   2枚以上撮影した場合,2枚目以降は34点です。
イ 単純撮影の画像診断料は,頭部,胸部,腹部又は脊椎の場合,85点であり,その他の部位の場合,43点です。
   2枚以上撮影した場合,2枚目以降は43点又は22点です。
ウ 電子画像管理加算は,単純撮影の場合,一蓮の撮影について1回に限り,57点です。
(2) 平成30年度診療報酬の場合
   平成28年度と同じです。

3 CTの診療報酬
(1) 平成28年度診療報酬の場合

ア 撮影料は,①64列以上のマルチスライス型の機器による場合,1020点(共同利用施設において行われる場合)又は1000点(その他の場合)であり,②16列以上64列未満のマルチスライス型の機器による場合,900点であり,③4列以上16列未満のマルチスライス型の機器による場合,750点であり,④それ以外の場合,560点です。
イ 画像診断料は,撮影の種類又は回数にかかわらず,月1回に限り450点を算定できます。
ウ 電子画像管理加算は,一連の撮影について1回に限り,120点です。
(2) 平成30年度診療報酬の場合
   平成28年度と同じです。

4 MRIの診療報酬
(1) 平成28年度診療報酬の場合

ア 撮影料は,①3テスラ以上の機器による場合,1620点(共同利用施設において行われる場合)又は1600点(その他の場合)であり,②1.5テスラ以上3テスラ未満の機器による場合,1330点であり,③その他の場合,900点です。
イ 画像診断料は,撮影の種類又は回数にかかわらず,月1回に限り450点を算定できます。
ウ 電子画像管理加算は,一連の撮影について1回に限り,120点です。
(2) 平成30年度診療報酬の場合
   平成28年度と同じです。

第5 MRI画像の鑑定及び3テスラMRI

1 MRI画像の鑑定
(1) 静岡の弁護士による交通事故被害相談サイト「MRI画像鑑定の有用性」に以下の記載があります。
   MRI画像は証拠資料として極めて客観性の高いものであることは医学界では公知の事実ですが、ようやく交通事故を取り扱う裁判官もそのことを認識しつつあります。
   今、日本では画像鑑定ができるのは、主として医学部の放射線医学教室で専門的に訓練を積んだ放射線診断専門医です。
   一般の整形外科医でも上記のような訓練を積めばMRI画像を正確に読影することが可能だということですが、正確な読影ができるのは10年間位の期間を要するとのことですので、一般の整形外科医には、そのような時間がなく、まず無理ではないかということです。
   今、日本には28万名余の医師がいるとのことですが、この内、現役の放射線科医は約3000名前後ということです。
   このように少人数ですので、大きな病院では患者のMRI読影にあまり時間をかけることができず、それも、悪性病変の発見に重きが置かれており、しかも、病院内での報告には医師としての共通言語があるため、簡単な内容となることが多く、むち打ち症のような場合、あまり重視されず、深い読影がなされないことがあるとのことです。
   このような簡単なMRI画像読影報告書が一人歩きをして、交通事故被害者の後遺障害が静岡自賠責損害調査事務所から低く認定されてしまうことも、しばしば経験するところです。
(2)ア MRI画像の鑑定を専門的に行う会社として,有限会社エムアイ・コミュニケーションズ及びメディカルリサーチ株式会社があります。
   エムアイ・コミュニケーションズの鑑定サービスは,一般用が7万円(税抜き)(訴訟費用不可)であり,裁判用が30万円(税抜き)です(同社HPの「医療画像鑑定サービスのご紹介」参照)。
   メディカルリサーチの画像鑑定サービスは8万円(税抜き)です(同社の「意見書前相談・意見書作成の料金体系」の「画像鑑定」参照)。
イ  エムアイ・コミュニケーションズHPの「事例のご紹介」に,画像鑑定に基づいて後遺障害等級がアップした事例が載っています。
(3) 静岡の弁護士による交通事故被害相談サイト「後遺障害認定に際してはMRIの撮影が必須です!」には,「加齢による慢性病変のヘルニアは、左右対称性に辺縁が整って膨隆することが多く、他方交通事故による病変ヘルニアは、非対称性に辺縁が不整に偏位して突出することが多いということで、これらのことを理由として鑑別がつくのです。 」と書いてあります。
   また,同HPの「MRI画像鑑定の有用性」によれば,MRI画像の鑑定費用は弁護士費用特約の支払対象とのことです。

2 3テスラMRI
(1) 3テスラMRI(3T-MRI)が認可されたのは平成15年です(名古屋セントラル病院HP「地域医療連携」参照)。
(2)ア 医療法人社団甲友会HP3テスラMRIで撮影した11の症例(平成25年6月)1頁目に「3テスラMRIは整形領域の特に四肢関節領域で大きな力を発揮します。1.5テスラMRIではよく見えなかった手関節、TFCC、肘関節、足関節をはじめ肩関節、膝関節、股関節などの大関節でも1.5テスラMRIより明瞭に解剖学的構造や病変を描出できます。」と書いてあります。
イ AIC八重洲クリニックHP「3.0T(テスラ)MRIを利用した検査とは?」には以下の記載があります。
   (3.0T-MRI装置の)最大の特徴は、1.5T-MRI装置の約2倍の高い信号強度です。
   この特徴を利用し、高画質化、もしくは検査時間の短縮が可能となりますが、当クリニックでは、さらなる高画質化に取り組みます。1.5T-MRIと比較にならないほどの高い空間分解能と薄いスライス厚の選択が可能となり、従来見過ごされていた正常構造、異常所見への診断能力の大幅な向上が期待されます。 
(3) innavi net「関節MRIの最近の動向」には「軟骨の形状診断には,0.2〜0.3mm程度の面内空間分解能を持つ高分解能画像が必須で,多チャンネルコイルやマイクロコイル,または3T以上の高磁場装置が必要となる。」と書いてあります。 
(4) 御池クリニックHP「関節領域におけるMRIの役割」には,3テスラMRIで撮影した関節のMRI画像が大量に掲載されています。
(5)ア 「MRI 3テスラ 大阪」で検索すれば,3テスラのMRI撮影をしてくれる医療機関を検索できます。
   大阪市内では,例えば,上本町画像診断クリニック(診療科目が放射線科だけであることにつき「当院のご案内」参照)が,MRI撮影をする部位等を記載した主治医の紹介状(同クリニックHPの「検査予約票」のこと。)に基づき,完全予約制で3テスラのMRI撮影を行っています(同クリニックHPの「検査をご希望の方」参照)。
イ 脳のMRI撮影は,脳ドックという形式(全額自己負担の自費診療です。)により,主治医の紹介状なしでも受け付けています(同クリニックHPの「脳ドック(3.0テスラMRI)」参照)。
(6) 岩手医科大学には7テスラMRIが導入されているみたいです(岩手医科大学HP「デジタル機器では世界初の超高磁場7テスラMRI導入」参照)。

第6 交通事故後,できる限り早くMRIを撮影することが望ましいこと

1 交通事故慰謝料弁護士相談HP(菅藤法律事務所)「交通事故でMRI撮影するタイミングは?」には以下の記載があります。
   MRIを撮影するタイミングは、交通事故から早ければ早いほどよいです。
というのが、交通事故から時間を空けて撮影したMRI画像に異常が映っていても、果たしてその異常が交通事故に起因するのか、交通事故とは別に例えばそれ以前から存在する既往疾患なのか、時間が経てば経つほど、相手損保が争ってくるリスクが高くなるからです。
   また、陳旧性か新鮮か見分ける場合、T2強調画像では水分が高信号を示し白く映る特性を活かして、内出血などが白く高信号で映っているからとして、新鮮な負傷であると主張できることもあります。
   逆に言えば、交通事故から時間を空けて撮影している場合には、T2強調画像の特性は活かされないのです。

2 静岡の弁護士による交通事故被害相談サイト「後遺障害認定に際してはMRIの撮影が必須です!」には以下の記載があります。
① 何よりも交通事故被害者の皆さんがやらなければならないことは、MRIの撮影をしてもらうことです。 
   事故直後にMRIを撮影することがベストで、3か月か1年以内でも病変がわからないことはありませんが、1年を経過するとMRIから得られる情報量は極端に少なくなり、証拠にならないことにもなりかねません。いずれにしましても、遅くとも後遺障害の症状固定日の直前位までには、MRIを撮影する必要があります。
   事故以前に撮影したMRIがあるとなおベターですが、事故前にMRIを撮影している交通事故被害者などほとんどいないでしょう。 
② MRIからは、事故を原因とする病変であるか、そうでないかが、はっきりと読みとれるのです。 
   勿論、一般の整形外科医がMRIから正確な情報を得ることは無理で、熟練の放射線診断専門医でなければ、上記のことはわかりません。 
   MRIでは神経がよく見え、その神経が圧迫されているか、途切れているか、炎症を起こしているかがよくわかるのです。 
   又、事故前の古い障害なのか、あるいは事故後の新しい障害なのかもMRIからはっきりわかります。 
   交通事故被害者が、MRIを撮ってもらう際には、必ず、医師に「T2強調画像で脂肪抑制画像にして下さい。」と伝えて下さい。 
   MRIを撮影すると、病変部分が白く写るのですが、脂肪も又病変部分と同じく白く写ってしまうので脂肪抑制にしないと、白く写った部分が病変なのか、あなた自身の脂肪なのかわからなくなってしまうのです。 
1(1) 交通事故(検察審査会を含む。)及び債務整理の初回の面談相談は無料であり,相続情報公開請求等の面談相談は30分3000円(税込み)です。
   交通事故及び債務整理については,無料の電話相談もやっています。
(2) 相談予約の電話番号は「お問い合わせ」に載せています。
  
2 執務時間は原則として平日の午前10時から午後7時30分までですが,事前のご予約があれば,午後8時30分まで夜間相談可能です。
 
3 弁護士山中理司(大阪弁護士会所属)については,略歴及び取扱事件弁護士費用事件ご依頼までの流れ,「〒530-0047 大阪市北区西天満4丁目7番3号 冠山ビル2・3階」にある林弘法律事務所の地図を参照してください。